Turbo040のREVISIONについて

Turbo040のレビジョンについてのお問い合わせやご質問を最近よく受けるようになり、ボード上のでの見分け方についての情報を掲載することにしました。
ただし、以下の情報は弊社での経験、DayStar社とのやりとり等をとおして独自に解析したもので、現時点ではDayStar社の公式の承認は得ておりません。1994年以来、DayStar社はTurboシリーズの一切の開発を中止しております。
一番最初に出たTurbo040で、ROM Ver. は1.01〜1.03。Mac IIci PDS専用で、IIsi, IIcx, SE/30には使用できない。マニュアルにはIIci専用であることが明記されていた。IIciにインストールすると「ちゃあ〜〜〜ん」となんともまのびした起動音がするのが特徴。ROM は交換可能(System 7.5対応)であるが、IIci専用であることは改善されない。
CPUの上に100ピンコネクターが装備されていて、これに増設キャッシュカード(別売)をつけるとキャッシュが64Kから128Kになる。青い枠の部分が増設されたキャッシュカード。

REV 1の次の年に一部改良されて IIsiでも使用可能になったTurbo040。ROM Ver. は1.06〜?。箱にIIsiにも使用可能という表示があったが、IIcx, SE/30には使用できるとは書いてない。弊社のSTRATOSアダプターではSE/30に使用可能のようだが、ROMのバージョンアップが必要(推称 Ver. 4.11)。起動音も普通の起動音に改善されている。
REV 1同様、キャッシュ増設用100ピンコネクターが装備されている。
REV 1とはほとんど見分けがつかないが、ボードのIC U8, U9が高速PALタイプに変更されている。(赤いしるしの部分)

REV 3はハードウェアが大幅に改善され、Mac II, IIcx, SE/30などにも完全に対応している。誠和システムが輸入しはじめたのは、このREV 3あたりから。(価格はSE/30より高かったが)ROM Ver.は3.03〜?。
REV 1、2同様、キャッシュ増設用100ピンコネクターが装備されている。
REV 1、2とはクリスタル横のICが増えていることで見分けがつく。(赤いしるし)

REV 4からはボードのデザインが一新され、LSI化によって、低価格になった。(とはいえ、LCシリーズがまるごと買えるくらいの価格だったが)一般的に後期型といわれるのはこの型。ROM Ver.は4.01〜4.11(最終)。
REV 4, 5は量産の際の変更(部品形状が若干異なる)のようで、ハードウェアはまったくおなじであるように思われる。
はじめから128Kキャッシュに増強されているため、増設コネクターはない。
ROM Ver 4.01の時に漢字トーク7.5との一部不具合(これはDayStarのせいではなく、Apple側の問題であるように思われるのだが...)が発生したらしく「魔性のTurbo」の伝説ができたようである。結局、互換機も考慮された万能のSystem 7.53がリリースされ、それに対応したROM Ver. 4.11では動作は安定している。
写真はREV 5の最終版。