東芝2.5インチSCSIハードディスク(MK2526FB)のターミネーター

東芝製の2.5インチSCSIハードディスクのターミネーターについての、その2です。

前回の9.5mm厚のもの(MK1926FBV)のターミネーターの取付けを行いました。今回は、17mm厚のものが手に入ったので、これのレポートです。

厚みは9.5mmに目が慣れているので、17mmと、かなり分厚い感じがします。いちおう、これでもだいたいのPowerBookには、収まってしまいます。

例によって、メディアとコントロールボードを繋げているコネクターに注意して、分解します。

基盤の赤枠の部分がターミネーターの抵抗です。今回のハードディスクには、最初から、ターミネーターが付いてました。

ターミネーターの抵抗は、1kオームの0.8X1.6mmのチップ抵抗です。青い抵抗は、0オームです。もし、このように抵抗がなければ、ターミネーターが付いてないので、上図のようにハンダ付けして下さい。

今回は、たまたま、ターミネーターがついていたので、そのまま動作確認して、おしまいです。

丁度手頃な容量のハードディスクなので、このディスクは、Mac Plusのアップグレードに使う事にします。Mac Plusのアップグレードは、また後日。

AKAI サンプラー MPCシリーズでCF PowerMonster IIを使う

AKAIサンプラーでも、CF PowerMonster、CF AztecMonterが使えます。今回は、弊社の新製品の、2.5インチSCSI->25ピンSCSI変換アダプターのBakMonolithで、使ってみます。AKAIサンプラーは、MPC2000を使ってみます。

黒い不気味な(?)カードが、BakMonolithです。バスパワー対応で、内蔵ターミネーター電源で、動作しますので、外部電源不要で、このまま使用ができます。

MPC2000は、25ピンのSCSIなので、そのままBakMonolithがささります。外部電源不要で、このまま使用が可能です。2.5インチのハードディスクも使えますが、その場合には、外部電源を用意して下さい。

DISKモードで、FORMATします。800MB以上のCFカードを使った場合には、自動でパーテーションを切ってくれます。

システムを転送します。

サウンドライブラリーDISKを入れます。

プログラムとサウンドをコピーします。これで、毎回、フロッピーをガッチョン、ガッチョンしなくても大丈夫になります。すでに、フロッピーDISKのメディアも手に入りにくくなっているので、これは、助かります。なにより、ハードディスクや、MOのように、騒音がしないのが、利点です。

CFカードは、今回、SunDiskの512MBのものを使いましたが、もしかすると、CFカードによっては、相性があるかもしれません。CFカードは、スピードが遅いものを使うのが、コツのような気がします。

別のAKAIサンプラーでも、同様に使えます。別のサンプラーも、また、レポートします。

東芝2.5HDD (MK1926FBV) のターミネーター取付け

2.5インチのSCSIが製造中止になって、久しいのですが(2012年4月現在)、稀にオークションなどで、東芝製の最終型の新品などが、手に入ることがあります。

ただ、喜び勇んで、PowerBookに取付けたところ、なぜか、内蔵から起動できなくて、首をかしげた方なども、結構いらっしゃるかもしれません。これは、東芝製の2.5インチSCSIが、ノーマルでは、ターミネーターを搭載していないため、Macから起動できなくなっているためです。MacのSCSI HDDは、内蔵から起動する際には、必ずターミネーターを内蔵してないとダメです。

たまたま、オークションで、新品のMK1926FBV 800MBが手に入ったので、これを例にターミネーターを取付けます。ただし、ハンダのピッチが0.8mmと、とても細かいので、もし自信がなければ、きっぱりあきらめましょう。ターミネーターがなくても、外付けで使用する分には問題ないです。

東芝の2.5インチHDDです。「分解改造しないで下さい。」と書いてあります。

裏返して、ネジを外し、慎重にカードを分解します。SCSIコネクターと反対のあたりに、接続コネクターがあるので、注意して、分解して下さい。

赤色の部分を改造します。

赤色の部分に抵抗をハンダ付けします。抵抗は、秋葉原のシーアールというお店で入手可能です。

http://www.logic-d.net/shop/index.html

4個の正方形の部分と、右の2個の合計18箇所に1Kオームをハンダ付けします。

緑の0オームは、上に移動させます。

このように、ハンダ付けします。正方形の部分は、4連のネットワーク抵抗というものです。

とても細かいので、注意してハンダ付けして下さい。ハンダごて、ハンダリードは、専用の細かいピッチに対応したものを用意したほうがいいでしょう。

うまくハンダが取り付けられると、内蔵から起動できます。うまくいかない場合には、ハンダが不良なので、チェックしてみましょう。

別の仕様のHDDが手に入ったら、また、リポートします。

PC9801でCF SCSI 変換アダプター PowerMonsterII を使う

PowerMonster IIは主にOld Mac用に開発されていますが、NEC PC9801 のSCSIでも、起動DISKとして使えます。今回は、Old Mac用のBakMonolith(2012/4/12現在開発途中)という、実験用の簡易オープンケースを使って、起動DISKとして使ってみます。

PC9801でおなじみのCバス用のSCSIカードです。オークションなどで、安価に手に入ります。メーカーは、どこでも、構いませんが、カードによって、CFカードと相性があるようなので、注意しましょう。今回は、TEAC製のIF92Bを使いました。PC9801は、BXです。

BakMonolithは、ターミネーター電源から、電源をもらうバスパワー機能があるので、SCSIケーブルを繋ぐだけで、CFカード変換カード PowerMonster IIが使えます。

PC9801で使う時の問題は、コネクターがMac用の25ピンなので、ケーブルがレアなものなってしまうことです。このケーブルも、オークションなどで、地道に探してみるか、もしかすると、弊社で、50ピン->25ピン変換コネクターを開発するかもしれません。

TEACのSCSIカードは、比較的にCFの種類を選ばないようですが、総じて、PC9801のSCSIは、遅いスピードのCFカード(SanDiskなど)が、相性がいいようです。

写真は、DOS 5.0A で、シェルまで組んで起動させています。

同じDOSベースで動作している、AKAIサンプラーも、遅いスピードのCFカードを使うほうが、いいでしょう。AKAIサンプラーでの使用例は、またの機会に。

SE/30 アナログボード オーバーホール

SE/30のアナログボードは、高圧部があり、消耗品のカタマリです。画面がふらついたりするので、消耗品をまるごと、交換してしまいましょう。ついでに、ウィークポイントの、コネクターも、新品にします。

まずは、SE/30の筐体を開けましょう。

トルクスレンチで、黒ネジ、取手の後ろ側の白ネジを外します。

白ネジは、すこしづつ緩めて、筐体を割らないようにネジにショックを与えて、筐体ベゼルを外します。

筐体を壊さない様にゆっくり外します。

初期型の筐体には、裏側に開発者のサインのエンボスがあります。真ん中のやや上にsteven Jobsのサインがあります。

discharge_flyback_voltage

注意!フライバックトランスは、高電圧がかかっています。専用工具で放電します。または、24時間放置して自然放電するのを待ちます。

 

放電されていることを確認して、各コネクターを外します。放電工具がない場合には、一晩電源ケーブルを外して、放置して下さい。ブラウン管の先端のカードコネクターは、ガラス部分があるため、折らないように気をつけて下さい。

アナログボードのネジを外します。ネジの頭が小さい割に、かなりのトルクで締まっているので、ネジ頭をナメてしまわないように気をつけましょう。

電源ユニットを外します。

アナログボードと電源ユニット。

ついでなので、FDDも一度分解清掃します。

分解は簡単です。まずは、横のバネを外します。

ヘッドを持ち上げている、黒いプラスチック部品を外します。

ホコリと、古くなったグリスを取りさって、シリコンスプレーをかけて、出来上がり。

アナログボードの裏側の絶縁紙を外します。ナイロンリベット5個で留っています。

コンデンサーを外すために、グルーをカッターで、切ります。コイルなどの、部品を破損しないように、注意しましょう。

コンデンサー、フライバックトランス類のハンダを、『ハンダ吸い取り器(HAKKO SUPPONなど)』で、取り去ります。

アースの部分は、ハンダが取れ難いので、高い温度で、何度もやり直して、きれいに取り去って下さい。

交換部品です。この際なので、ファンも静穏タイプにして、ファンコントローラーも付けましょう。

部品を外したアナログボードと、交換部品。

部品をハンダつけします。コンデンサーは、グルーガンで、固定します。

ファンコントローラー。これは、放熱板に貼付けます。

オーバーホール出来上がり。

組付け。

画面の調整。

画面位置、変形の調整。

位置、変形の調整の説明。

PowerMac G4 Cube Power Light -> Blue LED swap

内蔵ファンを取付けたついでに、電源ランプを青色LEDに交換しました。

PowerMac G4 Cubeの電源スイッチの裏側にある、ノーマルの電源ランプです。φ3mmの電球色のLEDです。これは、これで、いい色なんですが。

φ3mmの青色LEDです。

ノーマルのLEDをチョッキン。青色LEDを電源スイッチに取付けます。極性は、写真の通り。

ハンダ付け。

青く光る様になりました。スリープのとき、結構、きれいです。

意外と簡単にできてしまいました。φ3mmのLEDの入手が難しい場合には、秋葉の秋月電子→ http://akizukidenshi.com/catalog/c/cled などで購入して下さい。

PowerMac G4 Cube Internal Cooling Fun

PowerMac G4 Cubeに超小型ファンコントローラーを使って、内蔵ファンを増設します。もともと、G4 Cubeには、φ80mmのファンを付けられる様に、空間とネジ穴があります。

ファンコントローラーのピンの機能。

ファンは、φ80mm、厚みが15mm以下のものを用意しましょう。汎用のコンピューター用のファンでOKです。ネジは、M3.5の長いものが必要で、ちょっと手に入りにくいです。ホームセンターで注文するか、秋葉のネジの西川→ http://nishikawa.or.tv/map/index.htm などで入手して下さい。

PM_G4_Cube_FAN_Cotroller_KIT_88

<2014年1月20日追加>弊社で、内蔵ファンキットが発売されました。

ファンの取付けには、Cubeを分解する必要があります。底の部分に取付けるため、思いっきり、バラバラにします。ネジをなくしたり、部品を破損しないように、気をつけましょう。

トップカバーを外します。ネジが沢山あります。電源スイッチのコネクターがあるので、外す時に、引っ張らないように。

電源スイッチのコネクターを外します。

ビデオカードのネジを外します。

ライザーカードを外します。コネクターが付いているので、引っ張らない様にしましょう。

ビデオカードを外します。

ライザーカードに付いているコネクターを外します。

VMR基盤のHDD用電源コネクターを外します。

支柱を引っこ抜き、VMR基盤を外します。VMR基盤は、奥側のラッチで止っているので、破損しないよう、注意深く外しましょう。

支柱を抜いて、メモリーを外します。ラッチで止っているので、外側に押し込む様に、注意深く外します。

2カ所のネジを外して、モデムカードを上に引き抜きます。

マザーボードを止めているネジを外します。8カ所あります。

マザーボード裏側の、AirMac用ケーブルとATA用ケーブルを外します。

シートシンクに張り付いているCPUユニットを剥がします。

マザーボードを手前にスライドさせて、引き抜きます。

ファンをヒートシンクの下へ、スライドさせながら、ネジ穴に合わせます。

ハードディスクも外して、4点ネジ留めします。

DVD-ROMを外して、ファンコントローラー用の電源分岐ケーブルを接続します。

Cubeを組み立てて、ビデオカードの裏側にコントローラー基盤を貼付けて、出来上がり。

所要時間、約2時間。お疲れ〜。

PowerBook 1400 CD-ROM

PowerBook 1400のCD-ROMが昇天あそばされて、これは、CD-ROMを取り替えねばと思って、ATAPIのCDをごそごそと探し出しだしてきて、さっそく、CD-ROMベイを分解しました。

ネジを外すです。

パカッと開きました。

うわ〜!何だこれ!?直接HDDのコネクターが生えとる!!これは、手強い。う〜ん、どうしよう。

とりあえず、続く(かも)。。。

BAFFALO SCSI HDD CASE

2012年 あけましておめでとうございます。

昨年の大掃除の際に掘り出してきた、ハードディスクケースを使ってみましょう。

60GのSCSIだったようです。

2001年 日本製。きっちり作ってあるなぁー。ほんの10年前(^_^;)。ここまで、お金かけてたら、当時は高かったんでしょう。今時の大陸製のものばっかりではなくて、たまには、こういうのを見てみると、勉強になります。

SCSIハードディスクといいつつ、例の(?)CATS-3 CHIPを使った、SCSI-ATAのブリッジ基盤が載っています。当方の古いAztecMonsterと同じ形式ですね。

ウチのAztecMonsterと同じであれば、ATAであれば、大抵大丈夫のはず。ROMの内容はわからないけど。同時に発掘してきた、Quantum FireBallを取付けてみましょう。

コネクターを取付けます。ちゃんとマスターモードになっているか、ジャンパーも確認。

ネジで留めて、出来上がり。簡単だね。この手のケースがひとつあると、便利。

動作確認。ちゃんとSCSIで認識してます。ベンダーIDは、ちゃんと「Melco」になっているんですね。ファームはオリジナルのようです。

PowerBook 1400用の拡張ドライブで、便利に使おうというわけで、セットアップしようと思ったところ、思わぬトラブルが….

お正月なので、今日は、ここまで。で、づづく。

Turbo040 Clock UP

TSアダプターが、10年ぶり(!?)に改版したので、動作チェックも兼ねて、やろうと思っていた、Turbo040のクロックアップをやります。

ちなみに、TSアダプターの改版の内容は、

・フレームに取付けるネジ穴が、GNDになっていて、動作が安定。

・内層を見直して、アナログ的にも動作安定に。

16MBのメモリーなんかを載せていると、起動時に、しましまが、30秒ほど見えてしまうのは、相変わらず。(仕様です。)

毎度おなじみ、DayStar Turbo040。左端にある、銀色のカンタイプ部品が、クロックオシレーター(OSC)です。これを取り替えると、動作クロックが変わります。クロックアップした場合には、CPUも、それに応じたものに、交換する必要があります。

前のユーザーの趣味なのか、OSCがソケットになっているのが、個人的に気に入らないので(好みは人それぞれですから。。。)、取ってしまいましょう。

Turboは、スルーホール基盤なので、パターンを傷つけないように、ハンダを吸い出しましょう。ちょっと多めに、ハンダを盛って、一気にスポンとやるのが、コツです。失敗したら、また、ハンダを盛ってリトライ。

きれいに取れました。ヤニクリーナーで、洗浄しましょう。

OSCを交換します。33MHz版は、16.66MHzのOSCでしたが、20MHzのOSCに交換して、これで、40MHzになりました。

さて、40MHzになったので、CPUも交換です。ヒートシンクは、両面テープで張り付いてるだけなので、スクレーパーで、グリグリ剥がします。

25MHz版のCPUがついていました。これでは、40MHzでは、フリーズします。ちなみに、DayStarのTurboは、33MHz版は、25MHzのCPUが、40MHz版は、33MHzのCPUがついていることが、ほとんどのようです。

CPUを取り外します。エクストラクター(CPU取り外し工具)がない場合は、精密ドライバーで、地道にグリグリしてください。ちなみに、LC用のPowerPCアップグレードカードには、CPU取り外し工具が付属していました。値段が値段だから、当たり前ですかね。

CPUを交換して、表面をクリーニングしたら、熱伝導テープを貼りましょう。

ヒートシンクを貼付けて、できあがり。

TwinSpark アダプター

取付けてみました。

めでたく、起動して、動作確認完了。

あ〜、しんどかった。